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私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム

この所の一眼レフデジカメは各社ラインナップもそろってきて価格もこなれてきました。
入門機が何と1000万画素という信じられない時代に突入です。皆さん初めての
一眼レフデジカメ購入では高倍率ズーム一本をまず購入するカメラマンが多い
と思います。レンズ交換が少なくてほとんどの場面で一本で済んでしまう
利便性はすてがたい。しかし画質面ではどうだろう。ここで比較してみました。

注意)EF-Lレンズは35mmフルサイズセンサーで利用可能なイメージサークルを持ちます。
EOS-KissデジタルXはセンサーがAPS-Cサイズで小さいのでこのEF-Lレンズのテスト
画像は周辺部画像と言っても実際のレンズの周辺ではありません。一方TAMRON
AF ASPHRICAL XR DiU18-200mmF3.5-6.3レンズはAPS-Cサイズセンサー
専用レンズなので実際のレンズ周辺部を利用した画像になっています。
このあたりも考慮してごらんください。


今話題の18−200mmを徹底分析
1010万画素(3888×2592)ピクセルでの
EFズームLレンズ vs 高倍率ズームレンズ 画質比較



撮影条件

絞りF8、シャッタースピードオート、ISO100、マニアルフォーカス、ハスキー3段、リモートスイッチ、
ミラーアップ、ピクチャースタイル風景、JPEGラージ/ファイン

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
カットして同条件、無修正でJPEG保存しています。

レンズ中心部の撮影の様子
レンズ周辺部の撮影の様子
EF17-40mmF4L USM TAMRON AF ASPHRICAL XR DiU
18-200mmF3.5-6.3 A14
焦点距離18mm
(中心部) EF17-40mmF4L USM (中心部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
(周辺部) EF17-40mmF4L USM (周辺部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
中心部はだいぶTAMRONもがんばっている。しかし周辺部はこんなに差があるとはちょっと
びっくりである。しかしEF17-40mmF4は特別周辺部まできれいなレンズなので
比べるのがかわいそうな気もする。
(KissデジタルXではEF17-40mmF4Lは実際のレンズ周辺部画像ではありません)

焦点距離40mm
(中心部) EF17-40mmF4L USM (中心部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
(周辺部) EF17-40mmF4L USM (周辺部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
この40mmでの比較も18mmでの比較と同じような結果だ。しかし18mmよりは幾分周辺も
解像度が良くなっていることがわかる。それにしてもEF17-40mmF4は周辺部も
中心部と同じところまで解像している。恐ろしやEF17-40mmF4!!。
(KissデジタルXではEF17-40mmF4Lは実際のレンズ周辺部画像ではありません)

EF24-70mmF2.8L USM TAMRON AF ASPHRICAL XR DiU
18-200mmF3.5-6.3 A14
焦点距離70mm
(中心部) EF24-70mmF2.8L USM (中心部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
(周辺部) EF24-70mmF2.8L USM (周辺部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
この70mmは中望遠EF24-70mmF2.8USMLとの比較だ。TAMRONも広角域に比べると
だいぶ健闘している。中心部は素晴らしい。周辺部もまあまあというかんじだ。
EFレンズの方は相変わらず中心部と周辺部の差が少ない。
(KissデジタルXではEF24-70mmF2.8Lは実際のレンズ周辺部画像ではありません)

EF70-200mmF2.8L USM TAMRON AF ASPHRICAL XR DiU
18-200mmF3.5-6.3 A14
焦点距離70mm
(中心部) EF70-200mmF2.8L USM (中心部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
(周辺部) EF70-200mmF2.8L USM (周辺部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
こんどの70mm比較はEFレンズでは特に評判の高いEF70-200 F2.8 USM L ISだ。この
れんずは周辺部まで素晴らしい解像度を見せている。周辺部では標準ズーム
EF24-70mmF2.8USMLより良いような気がする。
(KissデジタルXではEF70-200mmF2.8Lは実際のレンズ周辺部画像ではありません)

焦点距離200mm
(中心部) EF70-200mmF2.8L USM (中心部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
(周辺部) EF70-200mmF2.8L USM (周辺部) TAMRON 18-200mmF3.5-6.3
200mmでは、はやりEFレンズの方が抜けが良く中心部からとてもシャープで周辺部の解像度も
すばらしい。TAMRONも画像のシャープさは低いが解像はしている。周辺部もまあまあの
ような気がする。TAMRONもとても健闘していると思う。
(KissデジタルXではEF70-200mmF2.8Lは実際のレンズ周辺部画像ではありません)


感想

今回のテストはEOS-KissデジタルX一眼レフデジカメで1010万画素を利用してのテストです。
センサーサイズが小さいのでAPS-C専用レンズ(TAMRON)とフルサイズ用EF-Lレンズの比較は
不平等の気がするが逆にこのようにAPS-Cセンサーデジカメでフルサイズ用レンズを使えば
広角系レンズの周辺部でも素晴らしい解像度が得られるということになります。
TAMRON18-200mmの高倍率ズームの利点は一本でほとんどの撮影をカバーする利便性です。
今回のテストで気が付いた点は広角域は周辺部の解像度が極端に悪いこと、中望遠域
ではある程度、解像はするが抜けが今一で全体的にシャープさが少ないところが気
になった。しかし、一本のレンズといえば値段も手頃でお薦めのレンズだ。
私も手放せないレンズになっています。
少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。

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