EOS-1DsMarkV

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EOS-1DsMarkV画像

EOS-1DsMarkV vs EOS-1DsMarkU 画像比較

2110万画素(5616×3744)ピクセル 画素サイズ6.4μm
vs

1670万画素(4992×3328)ピクセル 画素サイズ7.2μm


mark3.jpg

EOS-1DsMarkVの撮影の様子


mark2.jpg

EOS-1DsMarkUの撮影の様子


今回は約3年ぶりにモデルチェンジされたCanonのフラッグシップモデルEOS-1DsMarkVの画像テストを試みた。
1DsMKUの1670万画素から2110万画素に約26%増えて解像度はいかなる物なのかご覧頂きたい。
なお、この撮影はあくまで個人の技術、知識、個体での撮影であることをご了解ください。

共通撮影条件
絞り(テストチャートF4、風景F8)、シャッタースピードオート、ISO100、ハスキー3段、標準フード、2秒タイマー、ミラーアップ
フォーカスは1DsMKVはライブビューによる×10倍、1DsMKUはアングルファインダー×2.5倍を使用

画像処理
見本写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
トリミングして同条件、無修正でJPEG保存しています。
使用レンズEF135mmF2 L USM
EF-135mm.jpg
テストチャート画像の比較 絞りF4
それぞれの見本画像をクリックするとオリジナル画像が新ウィンドウで開きます。
テストチャート テストチャート
EOS-1DsMKV
ピクチャースタイル標準(シャープネス3、その他標準)
EOS-1DsMKU
現像パラメータ(シャープネス3、その他標準)
部分画像拡大比較
(上部の黄色領域の拡大画像)
拡大画像 拡大画像
EOS-1DsMKV(黄色部分CRT100%表示) EOS-1DsMKU (黄色部分CRT100%表示)

撮影チャートの一部分をCRTにて100%表示にしてカットした画像比較です。保存は無修正で同条件です。
他の部分はオリジナル画像でご覧頂きたい。さて、問題の解像度ですが、さすがに1DsMKVは26%もの
画素数増加で15〜16付近まで解像しているのがわかる。一方1DsMkUは14〜15付近までの
解像度がありそうだ。皆さんの目にはどのように見えるでしょうか。

風景写真での比較 絞りF8
それぞれの見本画像をクリックするとオリジナル画像が新ウィンドウで開きます。
風景縮小写真 風景縮小写真
EOS-1DsMKV
ピクチャースタイル風景(シャープネス4、その他標準)
EOS-1DsMKU
カラーマトリックス3、現像パラメータ(シャープネス2)
部分拡大比較画像No1
拡大画像 拡大画像
EOS-1DsMKV(黄色部分CRT100%表示) EOS-1DsMKU(黄色部分CRT100%表示)

さすがに一眼デジタルカメラの最高峰の画像は素晴らしい、決してシャープさが強い画像ではありませんが情報量がたっぷり
ある、そう言った画像で屋根瓦のヌメっとした質感や柿の一つ一つの描写を見てほしい。光線状態がやや異なって
いるが、しいて言えば1DsMKVの方がヘタまでもしっかり描写している柿があることがわかる。

なお、今回のテストにあたり1DsMKUのシャープネスを1DsMKVの「ピクチャースタイル風景」に見た感じで合わせました。
1DsMKUのシャープネスを3にすると明らかにシャープになりすぎて比較対象になりませんでした。
このあたりも1DsMKVのシャープネスはとても自然で好感がもてます。

部分拡大比較画像No2
拡大画像 拡大画像
EOS-1DsMKV(黄色部分CRT100%表示) EOS-1DsMKU(黄色部分CRT100%表示)

こちらの画像も甲乙付けがたい素晴らしい描写だ。瓦やステンレスの煙突の質感もしっかり描写してさらに
細かなアンテナケーブルまではっきり識別できる。今回のテストでは1DsMKVは「ピクチャースタイル風景」を使用
しているが、色合いが綺麗で銀塩で言う「ベルビア調」の鮮やか色合いだ。瓦の色もより現実の
色が出ている。さらに瓦の表面の階調の豊かさ(質感描写)は素晴らしい。


感想

今回のテストはEOS-1DsMarkVとEOS-1DsMarkUを用いて同一レンズで画質比較を試みた。結論的には
画素数で26%アップしている1DsMkVがさすがに素晴らしい解像感を見せてくれた。そして解像感だけでなく
階調の豊かさ(質感描写)も感じられる。ただ、画素サイズが小さくなっている分ダイナミックレンジが心配だが
このテストでは、ほぼ同等のように感じた。さすがにCanonもこのあたりが今回の開発の最大の難所だったろう。
そして、高画素になればなるほどピント合わせが難しくなる事を実感させられる。しかし、1DsMKVのライブ
ビュー機能はピント合わせやフレーミンクが両目で厳密に出来きて、とても便利だ。×10倍ではレンズの
ピントリングの遊びも問題で、とてもシビアなリング調整が必要であった。しかし、この機能は風景写真
撮影には欠かせない存在になるだろう。ただ、明るい場所では液晶画面の映り込みなどが気になった。
さらなる見やすい液晶に改良されることを期待したい。

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