EOS-1DsMarkU
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  私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム
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皆さんからの要望にお応えしてEF広角レンズを代表するEF24mmF1.4LvsEF17-40mmF4Lと
EF35mmF1.4LvsEF24-70mmF2.8Lの絞り開放付近の画質を比較してみました。
風景撮影では開放で撮るような場面はほとんど無いのですがポートレートでは活用される
方も多いでしょう。ただ、このテストは私個人の撮影条件、撮影テクニック、
カメラレンズ個体性能での撮影ですからご承知おきください。

1670万画素(4992×3328)ピクセルでの
単焦点L vs ズームL 絞り開放付近の画像比較

撮影条件

シャッタースピードオート、ISO100、マニアルフォーカス、ハスキー3段、リモートスイッチ、
現像パラメータ(シャープネス3、コントラスト+1)、JPEG保存8
(フォーカスは撮影ごとにアップしたい部分をマニアルフォーカスしています)

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
カットして同条件、無修正でJPEG保存しています。

EF24mmF1.4L USM  vs  EF17-40mmF4L USM
EF24mmF1.4 EF17-40mmF4
全体写真
EF24mmF1.4 EF17-40mmF4
(中心部) EF24mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (中心部) EF17-40mmF4L USM 開放F4で撮影
開放絞り同士の対決ではF2.8にこだわらず無理をしない設計のEF17-40mmF4が
有利かと思いましたがわずかにEF24mmの方が鮮明だ。
意外な結果に恐るべしEF24mmF1.4!!


EF24mmF1.4 EF17-40mmF4
(中心部) EF24mmF1.4L USM F4で撮影 中心部) EF17-40mmF4L USM 開放F4で撮影
さすがに超人気のEF24mmF1.4はF4まで絞ればEF17-40mmF4ズームとは比べるのが、かわ
いそうなくらいだ。誰が見てもEF24mmの勝ちだろう。しかしEF17-40mmF4はズームと
しては素晴らしい画質をもっている。コストパフォーマンスの高い赤帯レンズだ。


EF24mmF1.4 EF17-40mmF4
(右端部) EF24mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (右端部) EF17-40mmF4L USM 開放F4で撮影
ここへ来てEF17-40mmF4が素晴らしい画質を見せた。これだけ隅でも素晴らしい画質なのははやり
明るさを落としても画面全体の画質にこだわった設計が成果を出している。
恐るべしEF17-40mmF4。


ボケ味比較画像
EF24mmF1.4 EF17-40mmF4
(黄色) EF24mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (黄色) EF17-40mmF4L USM 開放F4で撮影
ボケ味は誰が見てもEF24mmの方が素晴らしい。この比較はEF17-40mmF4には
ちょっと酷であった。やはり大口径単焦点のボケ味は最高だ。


EF35mmF1.4L USM  vs  EF24-70mmF2.8L USM
EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
全体写真
EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
(中心部) EF35mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (中心部) EF24-70mmF2.8L USM 開放F2.8で撮影
双方絞り開放の中央部の解像度、コントラストともにEF24-70mmF2.8の方が誰が見ても良さそうです。
EF35mmF1.4は若干モヤがかかったような感じがする。やはり絞り1.4と2.8では差が出てしまう


EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
(中心部) EF35mmF1.4L USM F2.8で撮影 (中心部) EF24-70mmF2.8L USM 開放F2.8で撮影
さて、ところがEF35mmF1.4LをEF24-70mmと同じF2.8まで絞ると画質は一変する。
光の状態が異なってしまっているが画質は確かにEF35mmF1.4の方が綺麗だ。


EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
(右端部) EF35mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (右端部) EF24-70mmF2.8L USM 開放F2.8で撮影
やはり双方開放絞りではほぼ差のない画像だ。周辺部までこれだけの画質が維持されて
いることが返って驚きだ。私の目には若干EF35mmF1.4の方が良く感じる。


EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
(右端部) EF35mmF1.4L USM F2.8で撮影 (右端部) EF24-70mmF2.8L USM 開放F2.8で撮影
画面周辺でもEF28-70mmF2.8もとても検討している。しかし、同じ絞りF2.8同士では
明らかにEF35mmF1.4の勝ちだろう。さすが超人気の広角レンズである。


ボケ味比較画像
EF35mmF1.4L USM EF24-70mmF2.8L USM
(黄色) EF35mmF1.4L USM 開放F1.4で撮影 (黄色) EF24-70mmF2.8L USM 開放F2.8で撮影
せっかくなので双方の絞り開放の「ボケ」を比較してみました。露出のオーバーはお許し下さい。
緑の葉にご注目下さい。やはり想像通りEF35mmF1.4の素晴らしいボケ味には
息を飲むほどでした。でも、EF24-70mmもズームとしては素晴らしいですね。


感想

今回のテストはEOS-1DsMarkUフルサイズC-MOSセンサー、1670万画素を利用してのテストです。
やはり明るい単焦点レンズはファインダーを覗いていて楽しい。ピント合わせやフレーミングが楽である。暗い場所
での撮影でもレンズの明るさでシャッター速度を稼げるし、何と言っても絞り解放時のボケ味が素晴らしい。
そして、画質優先時は少し絞り込めば素晴らしい画像が得られます。やはりキャパシティーの大きい
レンズと言えるでしょう。しかし、レンズ一本と言われたらEF24-70mmF2.8Lは素晴らしいですね。
2本目以降に欲しくなるレンズとしてEF35mmF1.4Lはお奨めです。

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